【スヴァールバル暮らし】夏服が届く前に夏が終わる?北極の配達事情

暮らし

この夏、ノルウェーのオンラインショップで息子の夏服を注文しました。

ところが、待ってもなかなか届きません。夏の短いスヴァールバルでは、荷物より先に季節が進んでしまいます。

さらに、9月の夫の誕生日に向けてプレゼントも注文しました。こちらも、誕生日に間に合うのか少し心配です。

スヴァールバルへ配送してくれるお店はそもそも少なく、注文できても荷物が予定どおりに届くとは限りません。

今回は、夏服と誕生日プレゼントをめぐる我が家の出来事を通して、スヴァールバルのちょっと不便な配達事情を紹介します。

夏服が届いて2週間もたたず、短い夏が終わった

スヴァールバルでは、季節によって厚さや防寒性は変わっても、基本的に一年中冬服で過ごします。

私たちも、夏服を買うことはほとんどありません。

特に息子は、保育園でも一年を通してウール素材の服を着るように言われています。

短い夏のために服を用意しても、着られるのはほんのわずかな期間。翌年にはサイズアウトしてしまいます。

そのため、息子の半袖シャツも数枚しか持っていませんでした。

例年、雪解けが始まるのは5月ごろです。今年はそれよりかなり早く、5月には暑いと感じる日もちらほら。

とうとう保育園からも、半袖を持たせるように連絡が来ました。

このままでは、さすがに数枚だけでは足りそうにありません。そんなこんなで、半袖を買い足すことに。

ロングイェールビーンにはアウトドア用品店がいくつもありますが、小さな子ども向けの服は扱っていません。

となると、選択肢はオンラインショップ。

今回は、以前にも利用したことのあるノルウェー国内のお店で注文しました。

送料はNOK 200(約3,400円)。
スヴァールバル宛てはNOK 400(約6,800円)以上になることも多いため、安いほうです。

注文したのは6月11日。翌日の12日には、PostNord(ポストノール)で発送されました。

ここまでは、かなり順調です。

その後、6月18日にノルウェーの郵便会社Posten(ポステン)へ引き渡されました。

ところが、そこから先は追跡表示がオスロのまま。
待っても待っても、荷物が動きません。

さすがに遅いと思い、7月20日にPostenへ問い合わせました。しかし、配送調査を依頼できるのは発送元だけとのこと。

そこで翌日、オンラインショップへ連絡し、お店からPostenへ確認してもらいました。
その後、7月24日になって、ようやく追跡情報が更新されました。

そして7月30日、荷物がロングイェールビーンの郵便局に到着。

夏服を受け取れたのは、注文から約7週間後でした。

ライフル持ち込み禁止マークが貼られたロングイェールビーンの郵便局入口
ロングイェールビーンの郵便局入口。ドアには、ライフルの持ち込み禁止マークが2つ並んでいます

そのわずか12日後の8月11日には、街中でも雪が数センチ積もりました。
今年は雪解けが早かった一方、冬が戻るのも早かったようです。

8月に雪が降ったロングイェールビーンの街並みと山
2026年8月11日。8月前半にもかかわらず、街中にも雪が積もりました

夏服が届いてから2週間も経たないうちに、今年の短い夏は終わってしまいました。

9月の誕生日プレゼントは間に合う?

9月は夫の誕生日です。

息子の夏服は、届くまで約7週間かかりました。
荷物の到着に1か月以上かかることも珍しくないため、誕生日やクリスマスのプレゼントは、少なくとも2か月前から考え始めます。

我が家では、メインのプレゼントは基本的にサプライズなし。

プレゼントを手配するだけでもひと仕事です。
せっかく届いても、サイズや好みが合わなければ、返品にはさらに手間がかかります。

そこで、夫に何が欲しいか聞いてみました。

少し考えたあとに返ってきた答えは、「オフィスチェア」。

今使っているイスは、すでに10年ほど使っているもの。古くなってきたため、新しいイスが欲しいとのことでした。

誕生日に欲しい物が実用品なのも、スヴァールバル暮らしあるあるかもしれません。

オフィスチェアは好みもあるため、夫が自分でスヴァールバルへ配送してくれるオンラインショップを探し始めました。

ところが、これがなかなか見つかりません。

スヴァールバルへ家具を送ってくれるお店はもともと少なく、大きなものほど選択肢はさらに限られます。

1週間以上探し続け、ようやく配送してくれるお店を発見。

夫に送料を聞くと、NOK 9,000とのことでした。

最初、私はNOK 900だと思い、「イスは大きいし、まあそんなものかな」と納得しかけました。

よく聞くと、NOK 900ではなく、NOK 9,000。

一桁違います。

送料だけで約15万3,000円。もちろん、そのイスは却下です。

それからも、イス探しの旅は続きました。

その後、見つけたのは、送料がNOK 2,000、税関書類の手配料がNOK 600のお店。
送料と手配料の合計は、NOK 2,600(約4万4,000円)です。

決して安くはありませんが、NOK 9,000と聞いたあとでは、これでもずいぶん現実的に思えます。

スヴァールバルまで配送してくれるお店が見つかっても、送料が高すぎて結局買えない。そんなことも、ここでは珍しくありません。

今回はどうにか、この条件で注文しました。
あとは、9月の誕生日までに届くのを待つだけです。

白夜が終わった翌日に、遮光ブラインドが発送された

なんせ、スヴァールバルまでの配送には時間がかかります。

注文したことを忘れたころに届く荷物もあり、突然Postenから受取通知が来ても、「これ、何を頼んだんだっけ?」とすぐには思い出せないことも。

ただし、のんびり待っていれば必ず届くとは限りません。

まれに、お店側がスヴァールバルへの配送をためらい、注文が保留されたままになることもあります。
いつまでも注文状況が変わらなければ、こちらから確認することも必要です。

今使っている遮光ブラインドには小さな穴が開いており、2年ほど前から買い替えようと話していました。

小さな穴が開いた古い遮光ブラインド
現在使っている遮光ブラインド。白く見える小さな点は、古くなって開いた穴です

ところが、スヴァールバルまで配送してくれるお店がなかなか見つからず、そのまま先延ばしになっていたのです。

そんななか、住民が掲示板代わりに利用しているFacebookグループで、スヴァールバルまで遮光ブラインドを配送してくれるお店を尋ねる投稿を見かけました。

投稿に寄せられた情報を参考に、ようやく配送してくれるお店を発見。
8月上旬、新しい遮光ブラインドを注文しました。

この記事を書き始めたとき、その注文をふと思い出しました。

すでに注文から3週間ほどたっていたため、「そろそろ届くころかな」と注文状況を確認しました。

ところが、まだ届いていないどころか、発送すらされていませんでした。

そして8月25日、ロングイェールビーンでは白夜が終了。

その翌日の26日、白夜対策として買った遮光ブラインドの発送通知が、ようやく届きました。

なんとも間の悪いタイミングです。

10月下旬には、太陽が一日中昇らない極夜が始まります。
このブラインドが届くころには、窓から差し込む光もずいぶん少なくなっていそうです。