この記事では、フィンランドやノルウェーなど、冬の北欧でオーロラ観賞をする人に向けて、必要な持ち物をチェックリストにまとめました。
北極圏在住の経験をもとに、−10〜−20℃前後の屋外で数時間待つ場面を想定しています。
ツアーによっては防寒着やブーツを借りられるため、まずは予約内容を確認しておきましょう。
自分で用意する防寒具の選び方や気温別の重ね着は、「北極圏のオーロラ服装ガイド」で詳しく紹介しています。
先に一覧だけ確認したい方は、「オーロラ旅行の持ち物チェックリスト」へどうぞ。
オーロラ観賞の必須アイテム|全身の防寒具をチェック

オーロラ観賞では、上半身だけでなく、下半身や手足、顔まで含めた全身の防寒が必要です。
ここでは、荷造りで忘れたくない防寒アイテムだけをまとめます。
✅ 上半身の防寒アイテム
- 防寒インナー(ヒートテック、ウールインナーなど)
- ミドルレイヤー(フリース、セーターなど)
- 寒冷地用アウター(防風性と保温性のあるダウンなど)
✅ 下半身の防寒アイテム
- 防寒タイツ(ヒートテック、ウールインナーなど)
- 気温に応じてミドルレイヤー(フリースやスウェットパンツなど)
- 防寒パンツ(スキーパンツなど、防風性のあるもの)
✅ 手・足・顔の防寒アイテム
長時間外で待っていると、胴体が暖かくても、先に冷えやすいのが手先・足先・顔まわりです。
特にブーツ、靴下、手袋は、アウターと同じくらい優先して準備しましょう。
- 防寒ブーツ
- 薄手+厚手のウール靴下
- 薄手インナー手袋+ミトン手袋
- 耳まで覆える帽子
- ネックウォーマー、またはバラクラバ
必要な厚さや重ねる枚数は、気温や屋外で待つ時間によって変わります。
気温別の重ね着やブーツ・手袋の選び方は、別記事で詳しく紹介しています。
オーロラ撮影に必要な持ち物|スマホ・カメラ別

オーロラは、スマホでもカメラでも撮影できます。
ただし、暗い場所では手ブレしやすく、氷点下ではバッテリーの減りも早くなります。
使う機材に合わせて、必要な物を確認しておきましょう。
スマホで撮影する人
- スマートフォン
- スマホ用の三脚
- モバイルバッテリー
- スマホ用の断熱ポーチ(必要に応じて)
最近のスマートフォンはカメラ性能が高く、機種やオーロラの明るさによっては、手持ちでも意外ときれいに撮影できます。
三脚がなければ撮れないわけではありませんが、スマホを固定すると手ブレを抑えられ、よりきれいな写真を残しやすくなります。
小型のスマホ用三脚ならかさばりにくいため、スマホをメインで撮影する場合は荷物に入れておくのがおすすめです。
💡 iPhoneは低温によるバッテリー消耗に注意
Apple公式サイトでは、iPhoneの使用時の適温を0〜35℃としており、それを下回る低温下では、バッテリーの消耗が一時的に早くなったり、電源が切れたりする場合があると案内しています。
私自身はAndroidを使っていますが、家族や友人のiPhoneを見ていても、氷点下ではバッテリーの減りが早いと感じます。
iPhoneに限らず、撮影していない間は内ポケットなどに入れ、冷やしすぎないようにしましょう。
寒さが心配な場合は、スマホ用の断熱ポーチがあると便利です。

カメラで撮影する人
- ミラーレス、または一眼レフカメラ
- 広角で明るめのレンズ(あると撮影しやすい)
- 安定感のある三脚
- 予備バッテリー
- 予備のメモリーカード
- レンズ用クロス
- 小さなタオル(カメラや三脚についた雪・水滴用)
- 大きめのジップロック(室内へ戻る際の結露対策用 / 必要に応じて)
私が暮らすロングイェールビーンでは、オーロラがライブカメラに映っているのを見ると、カメラを持って外へ出ることもよくあります。
オーロラ撮影が日常の延長にあるため、撮影のたびにジップロックを用意することはありません。
室内へ戻ったら、カメラ本体や三脚についた雪や水滴を小さなタオルで拭き、レンズは専用のクロスできれいにする、というのがいつもの流れです。
冬の空気が乾燥していることもあってか、私の場合は、これまでこの方法でカメラに不具合が出たことはありません。
ただし、湿度や屋外と室内の温度差によって、結露の起こりやすさは変わります。
結露が心配な場合は、室内へ入る前にカメラをカメラバッグやジップロックに入れ、取り出さずにゆっくり室温になじませると安心です。
オーロラ撮影にあると便利な小物
- ヘッドライト、または小型ライト
- ハンドカフ(手袋の落下防止ストラップ)
暗い場所でオーロラの観賞場所を探したり、三脚を立てたりするとき、片手でスマホのライトを持ちながら移動や準備をするのは意外と面倒です。
ヘッドライトなら、足元や前方を照らしながら両手が空くため、荷物やカメラを持って移動するときも邪魔になりません。
特に凍った場所を歩くときは、両手をふさがずに済み、万一バランスを崩したときにも手を使えるので安心です。
もう一つ、私が実際に使っていて便利だと感じるのが、手袋に付けるハンドカフです。
カメラの設定やスマホの操作をするときは、厚手の防寒ミトンを何度も外すことになります。
インナー手袋をしていても、冷え込みが厳しい日は手先がすぐに冷え、痛みを感じることも。
普段使っているHESTRAのミトンには、ハンドカフを付けています。
ミトンを外しても手首からぶら下がるため、置き場所に困らず、暗い中で探す必要もありません。
操作が終わったらすぐに着け直せるので、手が冷える時間を短くできます。
単なる落下防止だけでなく、寒い屋外でミトンを素早く着け直せるのが本当に便利です。

オーロラツアーの持ち物|長時間待機を快適に

オーロラツアーによっては、防寒着や温かい飲み物、軽食などが用意されます。
まずは予約内容を確認し、含まれていない物や自分で用意したい物だけを加えましょう。
所要時間が長いツアーでは、食事付きでも、実際に食べられる時間が遅くなることがあります。
私が以前参加したツアーも温かい食事付きでしたが、当日は天候を見ながら観賞場所を何度か移動しました。食事をとれたのは、オーロラが見えた深夜0時ごろ。
途中で小さなシナモンロールを1つもらいましたが、それでもかなりお腹が空いていました。
この経験から、長時間のツアーには、手袋をしたままでも食べやすいスナックを少し入れておくと安心です。
- 小さなスナック(手袋をしたままでも開けやすく、食べやすいもの)
- カップラーメンやインスタントスープ(帰着後の軽食用)
- 保温ボトル(温かい飲み物が用意されない場合)
- 断熱マットまたは折りたたみ座布団(雪や冷たいベンチに座る場合)
- 使い捨てカイロ(防寒の補助として)
- ポケットティッシュ
- 酔い止め(長時間のバス・車移動に弱い人)
雪の上や冷えたベンチに座って待つツアーなら、断熱マットもあると便利です。
薄い折りたたみタイプでも、冷たい場所に直接座るより体が冷えにくくなります。
💡 帰着後すぐ食べられる軽食もあると便利
私の場合、氷点下の屋外で数時間オーロラを見たあとは、かなりお腹が空きます。
寒い場所で体温を保つためにエネルギーを使うからか、帰着後によく食べるのが、カップラーメンやインスタントの春雨スープです。
荷物に余裕があれば、日本から1〜2個持っていくのもおすすめ。滞在先でお湯を使えれば、夜遅く戻ってもすぐに食べられます。
冬の北欧|街歩き・日中観光で役立つ持ち物
オーロラ旅行でも、日中は街歩きや観光をする時間があると思います。
荷物を増やさないコツは、夜のオーロラツアーでも使い回せるバッグや小物を選ぶことです。
- 小さめのリュック(街歩きとオーロラツアー兼用)
- サングラス(極夜以外の雪面や海面のまぶしさ対策)
- 折りたたみエコバッグ(買い物やサブバッグ用)
- リフレクター(極夜や日照時間の短い時期)
- 簡易アイゼン、または靴用スパイク(路面が凍結する地域)
北欧では、スーパーをはじめ、多くのお店でレジ袋が有料です。
そこで役立つのが、小さくたためるエコバッグ。食料品やお土産を買ったときはもちろん、荷物が増えた日のサブバッグとしても使えます。
また、冬は極夜でなくても日中の薄暗い時間が長くなります。
そんな季節の街歩きには、反射キーホルダーや反射バンドを。バッグやアウターに付けておくと、車からも気づいてもらいやすくなります。
凍結した道を歩く可能性があるなら、簡易アイゼンや靴用スパイクも用意しておきたいところ。
雪がいったん解けて再び凍ると、路面は見た目以上に滑りやすくなります。
取り外し式なら、必要なときだけ冬靴に装着でき、使わない日はバッグの中へ。
小さく持ち運べるので、旅行の荷物にも入れやすいアイテムです。

オーロラ旅行の体調管理・日用品・貴重品
最後に確認しておきたいのが、体調管理に使う物、ホテルでの日用品、貴重品です。
一般的な海外旅行用品も含みますが、ここでは現地で困りやすい物だけに絞りました。
薬と乾燥対策
- 飲み慣れた常備薬
- 処方薬(滞在日数+数日分)
- 絆創膏
- 目薬
- のど飴
- リップクリーム・保湿クリーム
冬の北欧・北極圏は、冷たい屋外だけでなく、暖房の効いた室内もかなり乾燥します。
私が暮らすスヴァールバルでは、真冬に室内干しの洗濯物が2〜3時間で乾くことも。
唇や手、顔が荒れやすい人は、使い慣れた保湿用品を忘れずに。
日用品と荷造り用品
- 歯ブラシ・歯磨き粉・洗顔料
- メガネ・コンタクトレンズ
- 携帯スリッパ
- シャンプー・コンディショナー(必要に応じて)
- 衣類用圧縮袋(セーターやフリース用に1〜2枚)
北欧のホテルでは、日本のように歯ブラシやスリッパまで用意されていないことが多いです。
ソープ類も、シャンプーとボディソープを兼ねた1本だけという場合も。
必要な物や使い慣れた物は、自分で持っていくのが確実です。
オーロラはメガネでも問題なく見られます。
ただ、室内外の寒暖差やネックウォーマーから漏れる息で、レンズが曇りやすいことがあります。
荷造りでは、セーターやフリースなど、かさばる冬服に衣類用の圧縮袋が便利です。
ただし、ダウンジャケットは強く圧縮したままにせず、使う場合も移動中だけに。
滞在先へ着いたら、早めに取り出して広げておきましょう。
貴重品・予約情報・通信手段
- パスポート
- 航空券・ホテル・ツアーの予約情報
- 海外旅行保険の情報
- クレジットカード(メイン+予備)
- 貴重品をまとめる小さなポーチ
- SIMカードまたはeSIM
航空券やホテル、ツアーの予約情報、海外旅行保険の内容は、通信が不安定でも開けるよう、PDFやスクリーンショットでスマホに保存。
クレジットカードはメインと予備を別々の場所に分けて持つと、紛失や不具合にも対応しやすくなります。
地図やオーロラ予報、ツアー会社との連絡には、現地で使えるSIMカードやeSIMが便利です。
eSIMなら出発前に準備でき、現地に着いてからSIMカードを探す手間もありません。
オーロラ旅行で意外と出番が少ない持ち物5つ

最後に、北欧での暮らしや旅行経験をもとに、オーロラ旅行では意外と出番が少ない物を5つまとめます。
旅のスタイルによって必要になることもありますが、荷物が増えすぎたときは、この5つを一度見直してみてください。
- 街用アウターやセーターを何着も
私も旅行の荷造りでは、セーターなどのトップスをつい多めに入れてしまいます。
ところが寒い旅行先で手に取るのは、結局いちばん暖かい一枚。ほかのトップスは出番のないまま終わることもあります。
アウターも同じで、街歩き用とオーロラ観賞用を分けるより、しっかり暖かい1着を中心に。
インナーや靴下は交換し、セーター・フリース・パンツは着回すと、冬服の量をかなり減らせます。
- 折りたたみ傘
少なくとも私が暮らすノルウェーでは、雨や雪の日も、傘より防水性のあるアウターのフードをかぶる人が多いです。
沿岸部や北極圏は風が強く、折りたたみ傘を広げにくいことも。フード付きの防水アウターを用意しているなら、傘の出番は少ないと思います。
- レストラン用のヒールや革靴
冬のノルウェーでは、一般的なレストランへ行くためだけに、ヒールや革靴へ履き替える人はあまり見かけません。
雪や凍結のある時期は、防寒ブーツのまま店に入るのが普通です。パーティーや特別なイベントへ参加する予定がなければ、きれいめな靴を別に持っていく必要はほとんどありません。
- 使い捨てカイロを大量に
氷点下の屋外では、カイロで一部分だけを温めるより、重ね着と防風・保温で全身を冷やさないことが先です。
私もスヴァールバルへ移住した当初、日本からカイロを持ってきましたが、結局一度も使わないまま。今も家のどこかに眠っています。
心配なら、防寒を補うために少量だけ持っていけば十分だと思います。
- 多めに用意した現金
北欧ではカード払いが中心で、私自身、これまで現金を使ったことは一度もありません。
旅行前に多額の現金を両替しても出番は少なめ。心配なら、念のため少額を用意する程度で十分です。
オーロラ旅行の持ち物チェックリスト|出発前にまとめて確認
ここまで紹介した持ち物を、出発前に確認しやすいよう一覧にまとめました。
旅程や参加するツアーによっては不要な物もあります。予約内容を確認しながら、自分に必要な項目だけチェックしてください。
※ページを再読み込みするとチェックはリセットされます。
確認した状態を残したい場合は、スクリーンショットを撮るか、メモアプリなどへコピーしてお使いください。
🔹防寒具
【上半身】
【下半身】
【手・足・顔まわり】
🔹オーロラ撮影に必要な物
【スマホで撮影する人】
【カメラで撮影する人】
【撮影時にあると便利な物】
- ハンドカフ(手袋の落下防止ストラップ)
🔹オーロラツアー・長時間待機にあると便利な物
🔹街歩き・日中観光で使う物
🔹体調管理・日用品・荷造り用品
【薬と乾燥対策】
【日用品・荷造り用品】
🔹貴重品・予約情報・通信手段

