「トロムソでオーロラツアーに参加してみたい!」
そう思って調べ始めたものの──
「どのツアーを選べばいいの?」
「天気が悪かったらどうなる?」
「英語が苦手でも大丈夫?」
そんな不安や疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に参加したトロムソ発・少人数制オーロラツアーの体験談をもとに、
✔ ツアー選びのポイント
✔ 当日の流れ・雰囲気
✔ 英語や持ち物の不安へのヒント
など、気になる情報をリアルにまとめています。
トロムソで最高のオーロラ体験をするためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
現地で失敗しない!トロムソのオーロラツアー、どう選ぶ?
オーロラを見に行くと決めたら、次に待っているのは「どのツアーに参加するか?」という悩みです。
実際、トロムソでは毎晩いくつものオーロラツアーが催行されており、選択肢は本当に豊富。
私も最初は「似たような内容ばかりで正直わからない……」と、かなり迷いました。
ここでは、そんな中から私が実際に選んだツアーと、そこにたどり着くまでの選び方のプロセスをまるごとご紹介します。
実際に参加したツアーはこちら!
私が参加したのは、「写真と温かい食事で楽しむオーロラ狩り」というツアーです。
その日の天気に合わせてベストなスポットを探しながら移動する、いわゆる「追いかけ型」のスタイルで、ミニバスによる少人数制なのも魅力でした。
- 最大参加人数:15人
- 所要時間:約7時間
- 開催日:毎日
- ガイド言語:英語
- 年齢制限:12歳以上
- 送迎:あり
- ツアー会社:The Green Adventure
迷わず予約できたGetYourGuideが便利だった理由
予約は、現地アクティビティが多数掲載されている「GetYourGuide」というサイトで行いました。
日本語にも対応していて、海外ツアー予約が初めての方にも使いやすいサービスです。
私が予約したのは、参加日の約1か月半前。
このときは以下のような点が魅力でした:
- 日本語でツアー検索&予約可能
- トロムソ発ツアーの種類が豊富
- 早割や直前割が適用されることも
- 出発の24時間前までキャンセル無料
ちなみにこのときは、同じ内容のツアーでも公式サイトより約NOK 300(約4,200円)お得に予約できたのも、ちょっと嬉しいポイントでした。
オーロラは天候次第なので、直前まで調整ができるという柔軟さはとても安心感があります。
似たツアーが多すぎる…決め手になった条件とは?
トロムソの天気は、とにかく変わりやすい。
だからこそ、その日のコンディションに応じて柔軟に動けるかどうかが、ツアー選びの大きなポイントになりました。
まずは、少人数&ミニバス移動型のツアーに絞って検索をスタート。
……ですが、条件をしぼっても似たような内容のツアーがいくつも出てきて、ここからがまた悩みどころでした。
そんなときに役立ったのが、予約サイトの検索フィルター機能です。
- 所要時間:7時間以上
- 参加人数:15人以下
- 口コミ評価:★4.5以上
- 料金:NOK 2,500(約35,000円)以下
- 写真撮影サービス付き
- パスポート持参の記載あり
(=フィンランドへ越境する可能性)
中でも特に気になったのが、「パスポート持参」の記載があるかどうか、という点です。
これはつまり、天気が悪い場合に国境を越えてフィンランド側まで移動する可能性が高いということ。
結果的に、オーロラと出会えるチャンスがより高くなる条件として重視しました。
いくつか候補をしぼったあとは、TripadvisorやGoogleでの口コミをチェック。
さらに、InstagramやFacebookなどのSNSでも実際のツアーの雰囲気やオーロラの写真を確認していきました。
ツアー会社によっては当日の様子をSNSに投稿しており、どのくらいの頻度でオーロラ観測に成功しているか見ることができるんです。
今回選んだThe Green Adventureもまさにそのタイプで、Facebookではほぼ毎晩ツアーの記録が写真付きで投稿されていました。
悪天候でも粘ってオーロラを見せようとしてくれている様子に、「ここなら安心して参加できそうだな」と感じたのが最終的な決め手になりました。
【体験レポート】ついに見えた!悪天候のなか追いかけたオーロラの夜

2024年10月下旬、トロムソ発の少人数制ミニバスのオーロラツアーに参加しました。
当日はあいにくの悪天候。
それでも、あきらめずに移動を続けた結果──なんとかオーロラを見ることができました!
ここでは、当日の天気や太陽活動の状況、そしてオーロラが見えたときの流れをレポートします。
コンディションは最悪…それでもチャンスはあった!
ツアー当日は、朝から雨が降ったり止んだりを繰り返す不安定な空模様。
風もかなり強く、平均風速は約12m/sと、なかなかの荒れっぷりでした。
夜の気温は6℃前後で、この時期としてはやや高めでしたが、強風の影響で体感温度はかなり低く感じました。
そんな中、太陽活動は活発になるとの予報。
期待していたKp指数は「4+」と、強めのオーロラも十分期待できる数値です。
…ところが、現実はなかなか厳しめ。
ツアー開始の18時〜23時までは、Kp0のまま静かな状態。
ようやく23時を過ぎてからKp1に上がったものの、最終的にはKp0〜1というやや厳しいコンディションのままでした。
Kp指数とは、太陽風によって引き起こされる地磁気の乱れの強さを示す数値です。
オーロラの出やすさや、強さの目安になります。
- Kp 0~2 … 静か(オーロラ弱め)
- Kp 3 … やや不安定
- Kp 4 … 活発
- Kp 5~6 … 小~中規模の磁気嵐
- Kp 7~9 … 強い磁気嵐(オーロラ強め)
ちなみに、トロムソはオーロラベルトの真下に位置しているため、Kp指数が1~2程度でも観測のチャンスは十分あります。
今回もまさにそのケース。
数値的には厳しい状況でも、経験豊富なガイドの判断と移動力に助けられ、最後には美しいオーロラに出会うことができました。
国籍も年齢もさまざまな、少人数ツアーのリアルな雰囲気

海外の少人数ツアーって、どんな雰囲気なんだろう?
そんなふうに思う方も、きっと多いのではないでしょうか。
今回参加したのは、最大15名のミニバスツアー。
当日はほぼ満席で、14名の参加者が集まっていました。
参加者の出身国はアメリカ、イタリア、オランダ、ギリシャ、スペイン、そして日本。
まさに多国籍なメンバーで、ツアー中は英語が飛び交う場面もありましたが、堅苦しさはまったくなく、終始リラックスした雰囲気でした。
年齢層も幅広く、下は小学生高学年くらいのお子さんから、上は60代くらいのカップルまで。
参加スタイルもいろいろで、
- 一人旅の方
- 親子での参加
- カップルや友人グループ
みんなでワイワイ盛り上がるというよりは、それぞれが自分のペースでオーロラとの時間を静かに楽しんでいた印象です。
「一人参加だと浮いちゃうかな?」
「英語が話せないと大変そう…」
そんな不安もあるかもしれませんが、
このツアーでは“体験そのもの”が主役。
ひとりでも、初めてでも大丈夫。
気負わず参加できる、そんなやさしい雰囲気のツアーでした。
英語に自信がなくても大丈夫?実際のやり取りと感じたこと

英語に自信がないけど…ツアーって大丈夫かな?
そんなふうに不安に感じている方も、きっと少なくないと思います。
結論から言うと――まったく問題ありません!
もちろん、英語がある程度わかると安心ですが、オーロラツアーで必要なやり取りは、基本的にとてもシンプルです。
たとえば、こんな場面で英語が使われます:
✓ 体調やトイレの確認
✓ 食事やアクティビティの案内
✓ 写真撮影時の立ち位置やポーズの説明
✓ カメラやスマホの設定に関するアドバイス
いずれも、短いフレーズと簡単な単語で十分対応可能です。
ノルウェーは英語が母語ではなく、
ガイドも非ネイティブな国から来ている人が多いため、「完璧じゃない英語」に慣れている人ばかり。
ツアー参加者も多国籍で、お互いにゆっくり・丁寧に話すのが自然な雰囲気でした。
ガイドとのやりとりはどんな感じ?
今回のツアーでは、ガイドが全体に向けて英語で案内してくれるスタイルでした。
参加者同士で会話することはあまりなく、
それぞれが静かにオーロラを楽しむ時間が多かったです。
私も撮影に夢中で、ガイドと交わした言葉はほんの一言二言。
それでも、質問には丁寧に答えてくれて、無理に話す必要もなかったので、リラックスして参加できました。
ただし、集合時間や安全説明など、重要な案内はすべて英語です。
「ざっくり理解できる」くらいのリスニング力があると、より安心。
どうしても不安な場合は、翻訳アプリを事前にダウンロードしておけば、いざというときも安心です。
感動までの7時間!リアルなオーロラツアーの1日
ここでは、実際に参加した少人数ミニバスツアーの1日を、時系列でご紹介します。
あいにくの悪天候にもかかわらず、
最後にはしっかりとオーロラに出会えた、まさにドラマチックな夜でした。
当日のスケジュール(ざっくりまとめ)
時間帯 | 内容 |
---|---|
18:15 | Scandic Ishavshotel前に集合、出発 |
20:00 | トイレ休憩(サービスエリア) |
20:30~21:10 | 1回目のオーロラ鑑賞&軽食 |
22:00 | 2回目のチャレンジ&国境越え |
23:40〜1:00 | 3回目の鑑賞・記念撮影・夕食 |
3:00ごろ | トロムソ市内に帰着、ホテル送迎で解散 |
18:15|ツアー集合&出発
集合場所はScandic Ishavshotelの正面。
このホテルは多くのツアーが集合場所として利用しているため、自分が予約した会社名をしっかり確認しておくのがポイントです!
ガイドが名簿をチェックしながら、参加者を各ミニバスに割り振っていきます。
私たちは3台編成のうちの1台に乗車。
座席は2列+1列の3列シートで、足元もゆったり快適でした。

出発後、ガイドからその夜の天候・ルートの説明がありました。
「トロムソ周辺は厳しそうなので、今夜はフィンランド方面を目指します!」とのこと。
20:00|トイレ休憩
トロムソ市内から南へ2時間ほど走ったところで、サービスエリアにてトイレ休憩。
といっても、夜間は駐車場と公共トイレがあるだけのシンプルな場所。
でもここがツアー中で唯一のトイレ休憩なので、タイミングは逃さずに!
海外の公共トイレとしては、意外と清潔で、トイレットペーパーも完備。
ただし、トイレの個室は男女それぞれ1つずつ+多目的トイレの合計3室です。
他のツアーと重なり、ちょっとした行列ができていました。
20:30|1回目のオーロラ鑑賞&軽食
数時間の移動の末、ようやく雲の切れ間を発見!
ガイドが空をチェックし、「チャンスあり」と判断すると、全員でバスを降りました。
このときは、肉眼ではうっすら見える程度のオーロラ。

ホットココアとシナモンロールを片手に、
ガイドの撮影レクチャーを聞きながら、のんびり待機します。
ただ空は徐々に曇り気味に…。
晴れ間を求めて、再び出発です。
22:00|2回目チャレンジ&国境越え
ツアー開始から約4時間が経過。
国境手前の別スポットで、再びオーロラ鑑賞に挑みます!
…しかし、期待もむなしく、空には分厚い雲がどんどん流れ込んできてあっという間に真っ白に。
そこでガイドが判断したのは、「フィンランド側へ越境して晴れ間を探す」という選択。
国境を越えて最初の村・キルピスヤルビを通り過ぎ、人の気配がない静かな場所でストップ――
でも…そこもあいにくの曇り空。
現地の天気は、実際に行ってみないと分からないものだなと実感しました。
「やっぱりノルウェー側に戻ろう」と決断したガイド。
車内にも、じわじわと「今日は難しいかも…」という空気が流れはじめました。
23:40|3回目の鑑賞――ついにオーロラ出現!
再びノルウェーへ引き返し、もう一度ガイドが空の様子を確認。
「もう1か所、試してみましょう」と案内された最後のスポットで──
ついに…!
待ちに待ったその瞬間が訪れました。
空を見上げると、そこには揺らめく緑色のオーロラが!
はっきりと目に映るオーロラに、ツアー参加者から思わず感嘆の声があがります。

ここからは、お楽しみの記念撮影タイム。
ガイドが一人ひとり、希望に応じて何枚でもオーロラとの写真を撮ってくれました。
オーロラが出ている間は、ひたすらシャッターを切り続けてくれるサービスぶり。
おかげで、大満足の思い出が残せました。
撮影を終えたあとは、焚き火を囲んでひと休み。
冷えた体にしみわたる、あたたかいトナカイスープが振る舞われました。
デザートには焼きマシュマロも登場し、ほっとひと息。
……と思いきや、空を見上げると、再びオーロラが出現!
2回目の撮影タイムもあって、最後の最後まで満喫できました。

この日は、深夜1時ごろまでオーロラが出たり消えたりを繰り返し、まさに“悪天候からの大逆転劇”。心に残る夜となりました。
03:00|ツアー終了&ホテル送迎
帰り道はノンストップでトロムソへ。
深夜3時ごろ、無事に市内中心部に到着。
そこからは、ガイドが順番にホテルまで送ってくれて、ツアーは終了です。
満足ポイントと気になる点を正直レビュー
現地ツアーに参加してみて感じた、リアルな「よかった点」と「人によっては気になるかもしれない点」をまとめました。
よかったこと
- 悪天候でもオーロラが見られた!
- ガイドの“あきらめない”姿勢と判断力
- 何枚でもオーロラ写真を撮ってもらえた(無料)
- 知識豊富なガイドのおかげで、待機時間も楽しかった
- 防寒着のレンタル付きで寒さ対策も万全
今回のツアーは、予約サイトでの高評価にも納得の満足度でした!
特に印象に残っているのは、ガイドの行動力と経験値の高さです。
ツアーガイド
オーロラハンティングは、ツアー選びと“ガイドの力”がカギ。
当日はかなりの悪天候で、正直に言うと参加する前から「今日は無理かもしれない…」と半ばあきらめていました。
それでも、ガイドさんは雲の切れ間を求めて粘り強く移動を続け、最終的にはしっかりオーロラを見ることができました。
実際、同じ日の同じ時間帯に別のツアーに参加した旅行者は「まったく見られなかった」と話していたので、「どのツアーを選ぶか」で体験がまったく変わるということを、あらためて実感しました。
今回案内してくれたのは、ガイド歴7年のノルウェー人ガイドさん。
オーロラの仕組みやトロムソの自然についても詳しく、待機中もいろいろな豆知識を交えて話してくれたおかげで、退屈することは一切ありませんでした。
ちなみに、会社によってはワーキングホリデー中のガイドや短期スタッフが担当するケースもあるそうです。
ツアー選びの際は、口コミやSNSを活用して“ガイドの質”もチェックしておくのがおすすめです。
防寒着のレンタル
「10月だし、まだそんなに寒くないかも?」と思っていたのですが…
実際には、夜の屋外で何時間も過ごすと、じわじわと体が冷えてきます。
今回のツアーでは、必要な人が自由に使えるように、防寒スーツをミニバスに常備してくれているスタイルでした。
特に、フィンランド国境近くの山間部に入ったあたりでは、参加者の約半分以上がスーツを着用。
防水・防風のつなぎタイプで保温力が高く、着てみると「もっと早く着ておけばよかった…!」と思うほど快適です。
荷物を減らしたい方や、防寒対策が不安な方にとっても、このレンタルはかなり心強いポイントだと思います。

気になったこと
今回のツアーは、全体を通して満足度がとても高かったのですが、あえて挙げるとすれば…という“ほんの少し気になったポイント”を参考までにご紹介します。
- スープがフリーズドライだった
- 焚き火の明かりが写真に映りこむことも
- 運転がやや荒めに感じる場面もあり
食事のスープ
「温かいスープ付き」と聞いて、地元レストラン風の手作りスープをイメージしていたのですが、
実際はフリーズドライタイプのインスタントスープでした。
この日は、トナカイ肉入りのスープか、ベジタリアン向けのトマトスープの2種類から選べるスタイル。
袋にお湯を注ぐだけで、数分後には温かいスープが完成します。
私は普段からアウトドアにも慣れていたので気になりませんでしたが、友人はちょっと驚いた様子。
それでも「これ意外とおいしい!お土産にしたい!」と、結果的にはかなり気に入っていたようです。

キャンプファイヤー
焚き火の暖かさや雰囲気はとてもよかったのですが、オーロラ撮影時に焚き火のオレンジの光が写りこんでしまう場面がありました。
暗闇の中でオーロラの光をくっきり撮りたい人にとっては、少し気になるかもしれません。
とはいえ、焚き火は食事やマシュマロを楽しむ時間だけだったので、撮影タイムにはしっかり暗闇に戻るよう配慮されていて、大きな支障は感じませんでした。
移動中の運転
このツアーは、「その時点で最もオーロラが見えそうな場所」を目指して移動するスタイル。
そのため、「オーロラが出た!」というタイミングではスピードを上げて走ることもあります。
基本的には安全運転でしたが、場所によってはカーブやブレーキがやや強めに感じることもありました。
乗り物酔いしやすい方は、事前に酔い止めを飲んでおくと安心だと思います!
まとめ:トロムソのオーロラツアーは、想像以上の体験だった
今回のオーロラツアーは、なんとフィンランドまで越境するほどの大追跡!
なかなかハードなオーロラハンティングとなりましたが…
最終的には、見事オーロラに出会える感動の夜になりました。
出発前は「これ、本当に開催されるの…?」と不安になるような空模様。
でもツアーは無事に催行され、雲の切れ間を見つけてくれました。
最後の最後までチャンスを追いかけてくれる姿勢に、心から感謝です。
※ちなみに、悪天候でどうしても難しいと判断された場合は、ツアー会社から中止連絡が来ることもあるそうなので、自己判断でキャンセルせず、まずは待ってみるのが◎。
オーロラガイドたちは、天気図や雲の流れ、Kp指数などの最新情報をもとに、その夜のベストスポットを判断してくれます。
ガイドとの距離感もちょうどよく、ひとり旅でもリラックスして参加できる雰囲気も◎。
英語に不安があっても、ツアー全体が“体験重視”のスタイルなので、構えすぎず楽しめます。
・とにかく見られる確率を上げたい!
→ 少人数制ミニバスツアーが圧倒的におすすめ
・悪天候でもチャンスを広げたい!
→ フィンランド方面まで足を伸ばす可能性があるツアーを選ぶと安心
天候に左右されるオーロラ鑑賞だからこそ、見られたときの感動は格別。
現地ツアーに参加することで、そのチャンスがぐっと広がります。
この記事が、トロムソでのオーロラツアー選びの参考になればうれしいです!