オーロラ旅行の日程が近づくと、天気予報やオーロラ予報ばかりチェックしてしまう──
そんな経験はありませんか?
でも正直、「その日に晴れるか」「オーロラが強く出るか」は、直前まで読みにくいもの。
そんな中で、前もって確実に分かるのが月の満ち欠け(月齢)です。

満月の予定なんだけど、オーロラって見えるの?
結論から言うと、満月でもオーロラは見えます。
ただし月明かりがあると、弱いオーロラほど薄く見えやすく、見え方や撮れ方に差が出ます。
そこでこの記事では、月明かりがオーロラ鑑賞に与える影響をわかりやすく整理し、
満月でも楽しむコツと、迷ったときのおすすめ月齢までまとめて解説します。
- 満月でも見える条件と、見えにくくなるパターン
- 月明かりがオーロラの「見え方」に与える影響
- 満月 / 半月 / 新月の向き・不向き(自分に合う月齢)
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満月の日にオーロラは見える?

「満月の夜は明るすぎて、オーロラは見えないのでは?」
そう思っている方も多いかもしれません。
でも実は──
満月でもオーロラは見えます。
ただし月明かりがあると、弱いオーロラほど薄く見えやすく、見え方や写真の写り方に差が出ます。
満月でも見えやすいのは、ざっくり言うと次のような状況です。
- 太陽活動が強い日
- 暗い場所へ移動できる(ツアー / 車移動など)
ここで一度、「満月でも十分オーロラが見える条件」かどうかを確認しておきましょう。
✅ 満月でも狙える?簡単チェック
当てはまるものをチェックしてみてください(各項目の最後に目安を書いています)。
- 弱いオーロラや星空まで、できるだけ逃したくない
→ この場合、満月は不利寄り(弱いオーロラほど影響を受けやすい)
目安:B(工夫が必要)/ 日程を動かせるなら C(半月・新月も検討)
- 観賞に有利な場所まで移動できる(ツアー / 車移動など)
→ 満月でもOK寄り(条件を整えられるぶん不利を減らしやすい)
目安:A(基本的に問題なし。対策で十分)
- 旅の写真として、景色や人物もきれいに残したい
→ 満月は相性◎(周囲が見えて写りやすい)
目安:A(満月向きの楽しみ方ができる)
【判定基準】
※A/B/Cは「当てはまった項目の目安」です。迷ったら “Aがあるかどうか” で決めると分かりやすいです。
- Aが1つでも当てはまる
→ 満月でも十分楽しめる
≫≫ 次は「満月でも楽しむコツ」をチェック - Aがなく、Bに当てはまる
→ 影響を受けやすいので工夫が必要
≫≫ 月明かりの影響を確認する - 日程を動かせる(Cに当てはまる)
→ 半月 / 新月の方が◎
≫≫ おすすめ月齢を見る
もちろん、Aに当てはまっても「より見やすさ重視」なら新月寄りが安心です。
月明りはオーロラにどれくらい影響する?
満月でもオーロラが見えることは分かった。
そのうえで次に気になるのは、「どれくらい見え方が変わるのか」という点だと思います。
ここでは月齢の特徴に加えて、影響を左右するポイントをまとめます。
ここで大事なのは、「新月が理想=新月しかダメ」ではないこと。
月の明るさ(照度)は、実は満月の前後だけ急に強くなる性質があるからです。
例えば、満月の前後数日は見た目こそ「ほぼ満月」ですが、実際の明るさは満月の60〜80%程度。
月の縁が少し欠けるだけでも、照度は意外と下がります。
さらに、半月(上弦・下弦)になると、明るさは満月のわずか8〜15%ほどとされ、体感でもかなり暗く感じられます。
つまり、満月のど真ん中を避ければ、月が出ていても十分にオーロラ観賞向きの暗さを確保しやすい、ということです。
ここで、月明かりがあるとき / 少ないときで「空の見え方」がどれくらい変わるか、イメージをつかんでおきましょう。
同じようにオーロラが出ていても、月明かりが強いと空の背景が明るくなり、淡い色や輪郭がふんわり見えやすくなります。


※画像は全天カメラの例です。雲・薄明・露出設定でも見え方は変わるため、「月明かりで背景が明るくなるイメージ」として参考にしてください。
✅ 月齢とセットで押さえるポイント3つ
- 月の高さ(空のどこにあるか)
月が高いほど空全体が明るくなりやすい。逆に月が低い時間帯や沈んでいる時間帯は条件が改善しやすい
- 雪の反射:雪が積もる時期は、月明かりが地面で反射して、体感がさらに明るくなりがち
- 光害(街明かり)
月明かり+街の光が重なると、弱いオーロラはより埋もれやすい。暗い場所へ行けるほど有利
まとめると、月明かりの影響は確かにありますが、対策の方向性はシンプルです。
- 満月のど真ん中を避ける(月齢で大枠を決める)
- 現地では“暗さ優先”(光害が少ない場所を選ぶ)
- 最後に月の位置もチェック(高さ / 月の出入り)
旅行前に月齢カレンダーで満月のタイミングを押さえつつ、「月の出・月の入り」も一緒に確認しておくと、満月寄りの日でも観賞計画は立てやすくなります。
満月のオーロラ観賞|メリット・注意点・楽しみ方

満月ならではのメリット(明るさを味方に)
「満月の日はオーロラ観賞に不向き」と思われがちですが、実は満月ならではの良い点もあります。
一番のポイントは、やはり“明るさ”です。
確かに弱いオーロラには不利な面もありますが、周囲が見えるぶん、観賞や撮影がしやすい場面もあります。
- 足元が見えて移動しやすい
- 周囲の状況に気づきやすい(段差・凍結・野生動物の気配など)
- 月明かりの景色も楽しめる
特に極夜の季節(太陽がほとんど昇らない時期)は、満月の光が貴重な“天然のライト”として活躍します。
オーロラを待つあいだも、月光に照らされた山や雪原など、北極圏らしい景色をじっくり堪能できるのが魅力です。
- カメラ操作や準備がしやすい
- 人物+オーロラの写真が撮りやすい(ブレにくい)
- 夜空がほんのり青く写って幻想的
満月の夜は周囲がよく見えるぶん、暗闇での準備や操作がしやすくなります。
ヘッドライトなど手持ちのライトに頼りすぎなくて済むので、撮影に集中しやすいのも嬉しいところ。
そして個人的に好きなのが、写真に映る夜空の色。
淡いブルーに染まった空にオーロラが重なると、満月ならではの雰囲気が出て、とても印象的な一枚になります。
ただし、満月ならではの注意点もあります。次は「見えにくくなりやすい場面」と対策の考え方を整理します。
満月でオーロラを見るデメリット
満月の明るさは安心感をくれる一方で、オーロラ鑑賞では“見え方のコントラストが落ちやすい”という弱点もあります。
「満月だとダメ」というより、不利になりやすい場面を知っておくのがポイントです。
- 弱いオーロラが見えにくくなる
- 月と同じ方向に出ると、かすんで見えることがある
満月の夜は空全体が明るくなるため、光の弱いオーロラは月明かりに溶け込んで目立たなくなりがちです。
また、オーロラが月のある方向に出た場合は、強めのオーロラでも輪郭や色合いがふんわりして、繊細な揺らぎや色の変化が分かりにくくなることがあります。
- 明るさのバランスが取りづらい
- 設定調整に少し慣れが必要
基本は「光を入れすぎない」方向に寄せますが、抑えすぎると今度はオーロラが暗く写ってしまうことも。
特に月とオーロラが同じ方向だと、月光の影響でオーロラが埋もれやすくなります。
とはいえ、これらは“満月ならではの注意点”というだけで、対策はシンプルです。
次は、満月の日に見え方を良くするコツを見ていきます。
満月でも楽しむコツ|オーロラ観賞のポイント
満月の夜は、弱いオーロラが月明かりに埋もれやすい反面、少し工夫するだけで見え方が大きく変わることもあります。
ここでは「場所」「時間」「撮り方」の3つに分けて、ポイントを紹介します。
場所|まずは“暗さ”を確保する(光害対策)
満月の日は、月明かりに加えて街明かり(光害)が重なると一気に不利になります。
逆に言うと、街の光を避けるだけで見え方がかなり改善します。
- できるだけ暗い場所へ移動する(街の光から距離を取る)
- 観賞中は、可能なら月と反対側の空を優先して見る
- 雪が積もって明るく感じる日は、さらに暗い場所(郊外など)に移動できると◎
「満月=終わり」ではなく、まずは“街明かりを減らす”対策をしてみてください。
時間|月が高い時間を避ける(月の位置をチェック)
同じ満月の日でも、月が空の高い位置にある時間帯ほど、空全体が明るくなりやすいです。
反対に、月が低い時間帯や月が沈んでいる時間帯は、条件が良くなることもあります。
- 旅行前に月の出・月の入りを確認しておく
- できるなら、月が低い時間帯(昇った直後 / 沈む直前)を狙う
※高緯度の地域では、日によって月の出入りがないことがあります。
その場合は、月が沈まない日=月明かりが続きやすく不利寄り。
逆に満月でも月が昇らない日=月明かりはゼロなので有利です。
まずは「月齢」だけでなく、その夜に“月がどこにあるか”まで見て判断するのが確実です。
自分の位置で月の動きを確認できるアプリはこちら。
▶ 今日の月の出入り / 月高度を確認する
撮り方|露出を欲張らない(白飛びを防ぐ)
満月の夜は明るいぶん、写真が白っぽくなりやすいのが悩みどころです。
対策はシンプルに、露出を上げすぎないこと。
- まずは試し撮り(白っぽければ、露出を控えめに)
- 明るい夜はシャッターを短くできることも
→ オーロラ+人物撮影でブレにくいのはメリット - 月と同じ方向に出ていると白っぽくなりやすい
→ 構図や向きを少し変えるだけでも改善する
細かい設定は機材によって変わりますが、満月の夜は「暗い夜より露出を控える」だけで失敗が減ります。
新月のオーロラ観賞|見えやすさ重視のメリットと注意点

新月でオーロラを見るメリット
「オーロラ鑑賞には新月がいい」とよく言われる理由――それはやっぱり、“暗さ”が最大の強みだからです。
- 弱いオーロラでも見つけやすい
- 月の位置や方角を気にしなくていい
- 星空も一緒に楽しめる
新月の夜は月明かりがないため、周囲がぐっと暗くなります。
そのぶん、オーロラの見え方が月に左右されにくく、弱い光でも探しやすいのがメリットです。
満月のように「月が高いかどうか」「月と同じ方向に出たらどうしよう」といった心配が少なく、空全体を見渡しやすいのも新月の良さ。
光害の少ない場所に行ければ、満天の星とオーロラが同時に楽しめて、待ち時間さえ特別な時間になります。
- 弱いオーロラも写りやすい
- 星とオーロラを一緒に撮りやすい
暗ければ暗いほど、カメラは繊細な光の動きや色のグラデーションを捉えやすくなります。
定番の緑だけでなく、赤やピンク、紫、青など、肉眼では気づきにくい色が写真に残せることも。
色とりどりのオーロラと星空を一緒に撮影できるのは、新月ならではの魅力です。
ただし暗いぶん、移動や撮影では“暗さならではの注意点”も出てきます。
次でデメリットも整理します。
新月でオーロラを見るデメリット
「新月はオーロラ鑑賞にぴったり」と言われますが、暗いぶん“暗さならではの注意点”もあります。
ポイントは、見え方ではなく移動や安全、記念写真の撮りやすさです。
- 周囲の景色がほとんど見えない
- 足元の凍結や段差に注意が必要
- 郊外では動物の気配に気づきにくいこともある
新月の夜は月明かりがないため、本当に真っ暗です。
国立公園や郊外など自然の中で見るオーロラは魅力的ですが、景色が見えないぶん方向感覚を失いやすく、足元の安全確認が難しくなります。
北欧の郊外では「ヘラジカ注意」の標識を見かけることもあります。
出会う頻度は高くありませんが、暗い夜は周囲に気づきにくいので、むやみに暗い場所を歩き回らないのが安心です。

※スヴァールバルのようにホッキョクグマがいる地域では、現地ルールに従い、より慎重な行動が必要になります。
不安な場合は、ツアー参加(ガイド同行)など安全に観賞できる方法を選ぶのがおすすめです。
- 背景が暗くなりやすい
- 人物+オーロラの同時撮影が難しい(少しの動きでブレやすい)
新月の夜はオーロラの光は際立ちますが、背景や人物の明るさが足りず、記念写真では顔が暗くなりがちです。
小型ライトやスマホのライトで顔をうっすら照らすと調整できますが、光の加減には少し慣れが必要かもしれません。
また、暗い環境ではシャッタースピードを長めにすることが多く、撮影中にじっと動かずにいるのが意外と大変です。
初心者の方は、まず人物をシルエットで写す構図から試してみるのもおすすめ。
気軽に挑戦できて、写真の雰囲気も出しやすいです。
新月(暗さ優先)と満月(明るさあり)のちょうど中間が半月です。
次は、迷ったときに半月が無難な理由をまとめます。
迷ったら半月前後|失敗しにくい月齢の選び方
「満月は不利な面もある」「新月は見やすいけど真っ暗で注意点もある」──
ここまで読んで、そう感じた方も多いと思います。
そんなときにおすすめなのが、半月前後(上弦・下弦のあたり)です。
半月は暗さと明るさのバランスがよく、“とりあえず外しにくい月齢”になりやすいからです。
✅ 半月が万能と言われる理由
半月前後は、満月ほど空が明るくならないため、弱いオーロラも拾いやすい一方で、
新月ほど真っ暗ではないので足元の不安が減り、準備や移動もしやすいというメリットがあります。
- 満月ほど明るくない
→ 弱いオーロラが埋もれにくい - 新月ほど暗くない
→ 足元・移動・準備が楽になりやすい - 旅写真のバランスが取りやすい
→ 景色も人物も写しやすい
北極圏で暮らしていてオーロラを見る機会が多いのですが、見やすさ・安心感・写真の撮りやすさをまとめて考えると、半月前後がいちばんバランスがいいと感じています。
- 日程を大きく動かせないけど、できるだけ見やすい日にしたい
- 暗すぎる場所での移動は避けたい(徒歩移動・家族連れ・一人旅など)
- オーロラだけでなく、景色や人物の写真もきれいに残したい
月齢で迷ったら…
🔹見やすさ最優先(弱いオーロラ・星空も狙いたい)
→ 新月寄り
🔹写真も安全もバランスよく(迷ったらここ)
→ 半月前後
🔹満月しかない
→ 満月のコツ(暗い場所 / 月の位置 / 露出控えめ)でカバー
半月前後を選んでおけば、満月ほど不利になりにくく、新月ほど気を張りすぎずに済みます。
日程がある程度調整できるなら、まずは半月前後から検討してみてくださいね。
まとめ|月明かりとオーロラをどう楽しむ?
今回は、満月と新月、それぞれの月明かりの下でのオーロラ鑑賞や撮影について、メリットと注意点を整理しました。
大切なのは、「満月=見えない」「新月=絶対正解」と決めつけないこと。
どんな雰囲気で楽しみたいか / どんな写真を残したいかで、向いている月齢は変わります。
旅行の予定を立てるときは、天気や太陽活動だけでなく、次の2つも合わせてチェックしてみてください。
- 月齢(満ち欠け)
- 月の出・月の入り(高度)
事前に月明かりの影響を押さえておけば、旅の計画や撮影準備がしやすくなります。
日程が動かせるなら月齢で“自分に合う日”を選び、動かせない場合は今回紹介したコツで条件を整えてみてくださいね。
📝 次に読むなら:
▶ 月の出・月の入り / 月高度をアプリで確認する(無料)
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