北極圏の玄関口といわれるトロムソ。
ここでは、北極圏ならではの壮大な自然を満喫できるツアーが、一年を通して数多く開催されています。
中でも人気なのが、フィヨルド観光クルーズ!
特に評判のよかった半日クルーズツアーに参加してきたので、体験談を交えながらツアーの流れや雰囲気を詳しくレポートしていきます。
トロムソ旅行を計画している方や、昼間の観光プランを探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 北極圏の美しい景色を楽しみたい
- オーロラツアーの合間に昼間も観光を充実させたい
- クルーズでリラックスした時間を過ごしたい
ツアー基本情報
ツアー概要
今回参加したのは、トロムソのフィヨルドとフィッシングクルーズ。
船でトロムソ周辺のフィヨルドをめぐりながら、北極圏ならではの自然と野生動物を楽しめる人気ツアーです!
暖かいキャビンでのんびり景色を眺めたり、オープンデッキに出て野生動物を探したり、思い思いのスタイルで北極圏のフィヨルドを満喫できます。
途中では、現地ガイドおすすめのスポットで海釣り体験も! 運がよければ、釣った魚がランチのスープに加わることもあり、新鮮な味わいが楽しめます。
- ガイド同行
- 温かい魚のスープ(ビーガンオプションあり)
- 温かい飲み物
- クッキーなどのお菓子
- 防寒服の貸し出し
- 釣り具一式
- 暖かい服(2枚以上の重ね着がおすすめ)
- 手袋
- ネックウォーマーまたはマフラー
- 帽子
- 冬用の防寒ブーツ
船上は冷たい風が吹くので、防寒対策はしっかりと!
出会えるかもしれない野生動物・野鳥
- アザラシ
- カワウソ
- イルカ
- ゴンドウクジラ
- トナカイ
- ヘラジカ
- オオワシ
- ウミガラス
- ホンケワタガモ
- パフィン
※野生動物のため、出現は自然条件に左右されます!
開催期間・所要時間
- 開催期間:通年
- ツアー開始時間:10:00
- 所要時間:約5時間
- 参加人数:6〜30名
基本的に毎日開催されていて、天候による中止も少なめです。
ツアー料金(2025年)
- 大人 … 1,500 NOK
- ユース(13~17歳)… 1,350 NOK
- 子ども(5~12歳)… 850 NOK
- 乳幼児(4歳以下)… 500 NOK
年齢別にしっかり設定されているので、家族旅行にも◎
集合場所
出発15分前までに、Polar Adventuresオフィス前に集合。
オフィスはトロムソ市街地の港エリアにあり、ホテル送迎サービスは基本的にありません。
街中の宿泊施設からなら徒歩でもアクセスしやすい立地です。
フィヨルド観光クルーズ体験記
ここからは、実際にツアーに参加した当日の様子をレポートしていきます!

集合~出発まで
この日は、宿泊していたホテルから徒歩で港へ。
トロムソの中心街はコンパクトなので、ほとんどのホテルから港までは徒歩圏内です。
集合時刻はツアー開始15分前の9:45。
ぴったりに着いたところ、すでに6人ほどの参加者が集まっていました。
「今日は少人数かな?」と思っていたら、その後どんどん参加者が到着。
最終的には50〜60人になり、2隻の船に分かれてのツアーとなりました。
受付を済ませたら、ガイドにどちらの船に乗るかを教えてもらいます。
キャビン内はフェリーのような3列シートで、座席指定はなし=早い者勝ち。
窓側席や同行者と並んで座りたい場合は、少し早めの集合がおすすめです!

クルーズスタート!
この日は普段とは違い、南ではなく天気が良さそうな北側エリアへ向かうことに。
出発してすぐ、トロムソのランドマーク「トロムソ大聖堂」の前を通り過ぎ、フィヨルドの広がる景色の中を、のんびりクルージングしていきます。

最初はどんより曇っていた空も、時間が経つにつれて、だんだんと晴れ間が広がってきました。
デッキに出て、北極圏らしい冷たい風を肌で感じながら景色を満喫。
体が冷えてきたら、暖かいキャビンへ戻ってひと休み。
ツアー中は温かい飲み物とクッキーが自由に用意されているので、好きなタイミングでほっと一息つけるのも嬉しいポイントでした。

海釣り体験とランチタイム
途中、船は一時停泊して、海釣り体験も実施!
この日はあいにく不漁で、釣り上げた人はいませんでしたが、運が良ければ10kgクラスのタラが釣れることもあるそうです。


昼食に提供されたのは、サーモン入りのフィッシュスープ。
見た目以上に具だくさんで、サーモンや野菜がたっぷり入っていて食べ応えがありました。
さらに、スープはおかわり自由という嬉しいサービスも。

帰港~ツアー終了
ランチのあとは、トロムソ市街地に向かってゆっくり帰航。
2月中旬のトロムソは、極夜は終わっているものの、日没がとても早く、午後3時ごろにはすっかり夕暮れに。

集合場所と同じ港に戻って、ツアー終了となりました!
この日のクルーズルートは、港から北側に少し進んだあたりまで。
短い時間でも、北極圏らしい大自然をしっかり味わえる、充実した体験になりました。
ツアーに参加してみて
ここからは、実際に参加して感じた「よかったこと」と「気になったこと」を、正直にレポートします!
よかったこと
- オープンデッキスペースが広々!
- 温かいスープとドリンク付き
- ひとりでも参加しやすい雰囲気
- 天候にあわせて行き先を調整
- オーロラツアーの合間にちょうどいいボリューム感
まずよかったのは、オープンデッキが広くて快適だったこと!
3か所あるデッキには自由に出入りでき、写真を撮ったり、思いっきりフィヨルドの景色を楽しめました。
キャビン内の座席はほぼ満席でしたが、デッキに出る人も多かったので、窮屈さは感じず。
この日の参加者は30人前後。 多すぎず少なすぎず、ちょうどいい人数感で、リラックスした雰囲気でした。
ちなみに私は1人参加でしたが、他にもおひとり様がちらほらいて、まったく浮くことなく楽しめました◎
それから、海の上で体が冷えたときにありがたいのが、自由に飲める温かいドリンクとお菓子。
コーヒー、紅茶、ココア、そしてクッキーやチョコレートなども用意されていて、ほっと一息つくのにぴったりでした。
もちろん、ランチの温かいスープもボリュームたっぷりで体が温まりました!
気になったこと
- クルーズ中に観光案内や解説がない
- 釣り具の数が少ない
- 野生動物との遭遇率は運次第
- 3列シートで窓側は少し出入りしにくい
ツアーが始まったあと、最初に船長とガイドによる安全説明はありましたが、それ以降は基本的に「自由行動」。
フィヨルドや野生動物についての詳しい解説や案内は特になかったので、 「もう少しガイドさんの話を聞きたかったな」と感じる人もいるかもしれません。
また、釣り体験用の釣り竿が6本しかなかったのも、ちょっと残念なポイント。 参加者が多いと、体験できるかはタイミング次第になりそうです。
もし本格的に海釣りを楽しみたいなら、同じツアー会社が運営しているこちらの「極地フィッシング・アドベンチャー」もおすすめ!
それから、この日は野生動物の遭遇率がかなり低め。 見られたのはカモメとワシくらいで、イルカやアザラシには残念ながら出会えませんでした。(こればかりは運なので仕方ないですね)
最後に座席の話ですが、小型フェリータイプの3列シートなので、窓側に座るとデッキへの出入りが少し大変。オープンデッキを行き来したい方は、通路側の席を選ぶのがおすすめです。
予約方法
トロムソ発・フィヨルド観光クルーズツアーの予約は、インターネットが便利!
現在、主に3つの方法で予約できます。
ちなみに、どのサイトでも基本料金は同じですが、使い勝手やキャンセル条件に少し違いがあります。
ツアー会社の公式サイトから
ツアー催行会社「Polar Adventures」の公式ウェブサイトから、直接予約が可能です。
- 出発48時間前までキャンセル無料
- キャンセルや変更はEメールで対応
公式サイトなので安心感はありますが、手続きがややアナログ(メール対応)なので、その点だけ注意が必要です。
予約サイトから
Visit Tromsø(英語サイト)
トロムソ公式観光局のウェブサイト「Visit Tromsø」からも予約できます。
- 出発48時間前までキャンセル無料
- こちらもキャンセルや変更はEメール対応
GetYourGuide(日本語対応あり)
「もっと簡単&柔軟に予約したい!」という方には、「GetYourGuide」がおすすめ!
- 日本語で予約できる
- 出発24時間前までキャンセル無料
- サイトやアプリからボタン一つでキャンセル・変更OK
- 時期によっては最大25%オフの割引あり
手軽さと安心感を重視するなら、GetYourGuideからの予約がいちばんスムーズです。
トロムソ発着のフィヨルド観光クルーズは種類も豊富。 他のクルーズやボートツアーも探してみたい方はこちらからどうぞ!
まとめ
今回は、トロムソ発のフィヨルド観光クルーズに参加した体験談をレポートしました。
口コミや評判通り、全体的に満足度の高いツアーで、北極圏らしい大自然をたっぷり満喫できる内容でした!
たしかに、海釣り体験や野生動物の観察がメイン目的の場合は、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。
でも、こんな方にはぴったりです!
- 船上からフィヨルドの絶景をじっくり味わいたい
- ノルウェー北部ののどかな田舎風景を眺めてみたい
- 夜のオーロラ鑑賞に備えて、昼間はのんびり観光したい
- 子ども連れでも安心して楽しめるアクティビティを探している
トロムソを訪れるなら、ぜひフィヨルド観光クルーズも旅のプランに加えて、北極圏ならではの絶景を体感してみてくださいね!