日本人の旅行先としては、まだまだマイナーなスヴァールバル諸島。
そのぶん、現地の情報を集めるのはちょっと大変。
ガイドブックにもあまり載っていないので、「何を参考にすればいいの?」と迷ってしまうかもしれません。
そこで今回は、スヴァールバル諸島を旅する際に役に立つウェブサイトを5つご紹介します。
現地在住の私が日ごろから使っているものも含め、信頼できる情報源を厳選しました。
どれも旅行計画にそのまま使えるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
きっと、旅がもっとスムーズに、そして楽しくなるはずです!
Visit Svalbard|現地ツアー予約に便利な公式サイト


スヴァールバル諸島でどんなツアーがあるのか気になったら、まずチェックしたいのがこの「Visit Svalbard」。
現地のアクティビティを一覧で見ることができ、オンラインでそのまま予約もできる便利な公式サイトです。
日付や料金、所要時間などの条件で絞り込めるので、自分の旅のスタイルにぴったりのツアーが見つかります。
スヴァールバル諸島にはホッキョクグマが生息していて、街の外へ出るには十分な注意が必要です。
銃器の携帯が推奨されるエリアでは、安全確保のためにもガイド付きツアーへの参加が原則となります。
このサイトでは、ツアーだけでなく、ホテル、レストラン、イベント情報まで網羅。
スヴァールバル諸島への旅行を考えている方は、まず一度のぞいてみるのがおすすめです!
TopoSvalbard |街の外に出るならチェックしたい詳細地図サイト

旅行中によく使う地図アプリといえば、やっぱりGoogleマップ。
スヴァールバル諸島でも、ロングイェールビーンのホテルやレストランを探すには問題なく使えます。
ですが、街の外の氷河やフィヨルド、山岳地帯などを調べたいときには、ちょっと情報が足りないんです。
そんなときに活躍するのが、「TopoSvalbard」。
このサイトでは、スヴァールバルの自然地形が詳細に表示されていて、氷河、山、谷、フィヨルドなどの名前と位置を簡単に確認できます。
先ほど紹介した「Visit Svalbard」のツアー情報にも、行き先が「〇〇氷河」や「△△フィヨルド」と書かれていることが多いので、場所のイメージをつかむのにもぴったり。
地図好きの方はもちろん、どこに行くのかちゃんと把握しておきたい人にもおすすめのサイトです!
Arctic Autorent|レンタカーで自由な移動を


スヴァールバル諸島の中心、ロングイェールビーンは小さな町。
ホテルもレストランも観光スポットも、ほとんどが徒歩圏内にまとまっています。
通常の観光であれば「徒歩+現地ツアー」で十分楽しめるのが、この街のいいところです。
一方で、もう少し自由に動いてみたい。
自分のタイミングで景色を楽しんだり、静かな場所でオーロラを待ったりしたい──
そんなときに便利なのが「Arctic Autorent」のレンタカーサービスです。
街の外へ出るには、通常ホッキョクグマ対策として銃器の携帯が必要ですが、車があればその必要はなし。
ただし、絶対に車から離れないこと。街の周辺でもホッキョクグマに出会う可能性があるので、油断は禁物です。
ちなみに、ロングイェールビーンの道路は全部で40kmほど。端から端まで走っても30分ほどなので、ドライブできる範囲はかなり限られています。
とはいえ、写真を撮ったり、静かな時間を楽しんだり、自分のペースで旅したい人にとっては、レンタカーは魅力的な選択肢になるはず。
また、冬になるとスノーモービルのレンタルも可能です。
国際運転免許証で借りられるうえに、1日NOK 1,790(約25,000円)から利用できます。
スノーモービルで街の外に出るにはやっぱり銃器が必要なので、基本的には街中だけの使用になります。
同じ金額を出すなら、ガイド付きのツアーに参加したほうが、より充実した体験になるかもしれません。
グループ旅行なら、モービルをレンタルしてガイドを雇い、プライベートツアーにするのもおすすめです。
Svalbard Camera Rentals|現地で撮影機材をレンタル


スヴァールバル諸島を訪れるなら、せっかくの景色や野生動物をしっかり写真に残したくなりますよね。
特に春や夏は、ホッキョクグマやセイウチ、ホッキョクギツネなど、野生動物と出会えるチャンスが多い季節。
そんな一瞬を逃さず収めるには、やっぱり望遠レンズなどの本格的な機材があると安心です。
とはいえ、機材を一から揃えるのは大変。重さや持ち運びのことを考えると、旅に持っていくのはちょっと…という人も多いのではないでしょうか。
そんなときに便利なのが、「Svalbard Camera Rentals」。
カメラ本体はもちろん、望遠レンズや三脚などの撮影機材を、1日単位で手軽にレンタルできます。
冬にはオーロラ撮影用の機材も用意されているので、「せっかくだから、ちゃんとしたオーロラ写真を撮ってみたい!」という人にもぴったり。
現地でしか撮れない一枚を、手ぶらで気軽に残せるのがこのサービスの魅力です。
Governor of Svalbard|ドローン使用規制

スヴァールバル諸島の雄大な景色は、空から撮ってみたくなりますよね。
しかし、ここではドローンの使用にかなり厳しいルールがあるので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
たとえば、空港から半径5km以内はドローンの使用が禁止されていて、ロングイェールビーンの町はまさにその範囲内。
街中やその周辺ではドローンを飛ばすことができません。町から離れたエリアであれば、一定の条件を満たせば使用可能。
ただし、スノーモービルなどで移動する必要があるため、基本的には現地ツアーへの参加が前提になります。
【ドローン使用時の主なルール】
- 野生動物を追いかけたり、驚かせたりしない
- 飛行高度は120m以下にとどめる
- 人・建物・船舶などから150m以上の距離を保つ
- 常に目視の範囲で飛ばす
- 他人のプライバシーにも配慮を
- 暗い時間帯の飛行は禁止
なお、重量250g以上のドローンは「Flydrone.no」での登録が必要です。
実際、今年だけでも複数の旅行者が街中でドローンを飛ばしてしまい、機体を押収される事例が出ています。
場合によっては刑事事件として扱われ、罰金が科されることも。
ルールを守って、スヴァールバルの自然と、周囲の人々への配慮を忘れずに。
Svalbard Delivery Service|フードデリバリー
2023年9月にサービス終了。

Facebook経由で気軽に食事を届けてくれる「Svalbard Delivery Service」。
利用方法は簡単で、レストランのメニューから選んで、営業時間中にFacebookメッセージで配達先と注文内容を送るだけ。
あとは30〜40分ほどで玄関先まで食事が届くという、便利なサービスです。
特に吹雪の日やツアーでぐったり疲れた夜など、食事のために外出したくない場合に重宝します。
まとめ
この記事では、スヴァールバル諸島を旅するうえで知っておきたい便利なウェブサイトをご紹介しました。
- 現地ツアーの予約 … Visit Svalbard
- 地図 … TopoSvalbrd
- レンタカー … Arctic Autorent
- カメラレンタル … Svalbard Camera Rentals
- ドローン使用規制 … Governor of Svalbard
フードデリバリー … Svalbard Delivery Service
(※現在はサービス終了)
スヴァールバル諸島を訪れる際は、ぜひこれらのサイトをチェックしてみてくださいね。