スヴァールバル諸島への旅行は、ホテル代や現地でのアクティビティ代など何かと旅費がかさみますよね。
節約しつつも、旅行を楽しみたい!
そこで、今回は知らないと大きな差がついてしまうスヴァールバル諸島での節約方法をご紹介します。
旅行を計画する段階から旅行中にかけて、少しでもお得に旅行をしましょう!
航空券、ホテル
安くなる時期はいつ?
スヴァールバル諸島の多くの宿泊施設では、泊まる時期によって宿泊料金が大きく異なります。
航空券も時期によっては、価格が2倍以上違うこともめずらしくありません。
ハイシーズンを避けることで旅行費用が抑えられます。
- 11月~1月 … 航空券やホテルが特に安い時期
太陽が昇らない極夜で旅行者が少ないため、安くなる傾向にあります。
- 5月中旬~下旬 … 比較的安い時期
寒くて暗い時期を避けたい方は、5月中旬から下旬が狙い目です。
この時期は白夜が始まり、街の雪が溶け始める春と夏のちょうど境目。
ベストシーズンの春に殺到していた観光客が少し落ち着きます。
- 9月中旬~下旬 … 5月中旬~下旬と同等の価格
クルーズや夏休みシーズンの終了後、9月中旬から下旬も航空券やホテルの価格が比較的安くなります。
- 2月上旬~中旬 … ベストシーズンよりお得
旅費を抑えつつスヴァールバル諸島の大自然を満喫したい方は、2月上旬~下旬が狙い目。
ベストシーズンの3月や4月より航空券とホテルの値段が安く、ベストシーズンとほぼ同じアクティビティが楽しめます。
2月は極夜で日が短いですが、昼間の数時間は周りの景色が楽しめるほど薄明るいです。
下記の表にお得な時期をまとめてみました。
季節 | 時期 | できること |
---|---|---|
真冬 (極夜) | 11月~1月 | オーロラ鑑賞 ハイキング |
初夏 (白夜) | 5月中旬~下旬 | ボートツアー ハイキング |
晩秋 | 9月中旬~下旬 | ボートツアー ハイキング |
冬 (極夜の終盤) | 2月上旬~中旬 | ウィンター・アクティビティ オーロラ鑑賞 |
Googleホテル検索で価格を比較
海外ホテルの予約サイトはたくさんあり、どこで予約するのがいいか迷ってしまいますよね。
スヴァールバル諸島のホテル掲載数が多く、知名度が高い予約サイトは以下の4つです。
宿泊費を少しでも安く抑えるには、各サイトで料金を比較するのが一番です。
でも、各サイトで調べるのは面倒…
Googleのホテル検索を使えば、複数のサイトで比較する手間が省けます。
Google検索で「ロングイェールビーン ホテル」または「○○(ホテル名)」を入力するだけで、人気サイトや公式サイトからまとめて検索・比較ができます。
Googleのホテル検索は、お得な料金プランを比較するには便利ですが、宿泊施設の情報がわかりにくいのが難点です。
そこで、普段使い慣れている予約サイトがあれば、最初にそのサイトで泊まりたいホテルの目星をつけておきます。
私は検索がしやすく、宿泊施設の口コミ評価が充実しているBooking.comを利用することが多いです。
宿泊したい場所が決まれば、予約をする前にGoogleで検索して最安の料金プランをチェックしてみてください。
では実際に、どのくらい値段が変わるのか見てみましょう。
【Gjestehuset 102】
ロングイェールビーンで最安のゲストハウス。
- Booking.com、Agoda 902 NOK
- 公式サイト 791 NOK
公式サイトでは、一泊あたり NOK 111 (約1,440円) お得になります。
【Funken Lodge】
ロングイェールビーンで一番高級なブティックホテル。
- Booking.com、Agoda NOK 2,875
- 公式サイト NOK 2,444
一泊あたり NOK 431 (約5,600円) 安くなります。
Googleのホテル検索では、公式サイト価格が表示されない宿泊施設もあります。
その場合は個別に公式サイトをチェックしてみてください。
キャンプ場に宿泊
6月から9月上旬までの夏場のみ、空港前にあるキャンプ場でテント泊が可能です。
下記のような設備があり、旅行者でも快適にキャンプが楽しめるようになっています。
スヴァールバル諸島の夏は春に次ぐハイシーズン。
ホテルやゲストハウスなどの宿泊料金は高騰しますが、キャンプ場であれば破格の値段、一泊430 NOK (約5,600円) から宿泊できます。
【2023年 夏】
- キャンプ場の使用料金…1人1泊 180 NOK
- テントレンタル…1泊 200 NOK
- 寝袋レンタル…1人1泊 50 NOK
北極圏の大自然を体験し、宿泊費を安く抑えるには最高の選択肢です。
ですが、うまい話には裏があると言うように、スヴァールバル諸島のテント泊には大きなデメリットがあります。
1つ目のデメリットは、町の中心部から4kmほど離れていること。
キャンプ場から街中まで徒歩で片道約1時間かかります。
フライト発着時間に合わせて空港から街中へのシャトルバスがありますが、1日に数本のみの運行で便利ではありません。
2つ目のデメリットは、ホッキョクグマに遭遇する可能性があること。
ホッキョクグマがロングイェールビーンの居住地まで接近することはまれですが、可能性はゼロではありません。
実際、数年前にキャンプ場で従業員がホッキョクグマに襲われ死亡する事故が起こりました。
翌年からはキャンプ場の周りに電気柵が設置されましたが、完全に安全だとは言えません。
ちなみに、空港前のキャンプ場以外に旅行者が気軽にキャンプや野宿できる場所はありません。
居住地の外でキャンプをしたい場合は、必ずガイド付きのツアーに参加してくださいね!
食費
キッチン付きの宿泊施設で自炊
食費を抑える節約術の定番は、自炊ですよね。
スヴァールバル諸島でもキッチン付きの宿泊施設が数軒あります。
共用キッチン
- Gjestehuset 102
- Coal Miners’ Cabins
- Haugen Pensjonat Svalbard
- Mary-Ann’s Polarrigg’s
アパートメントホテル
- Svalbard Hotell Lodge
町で一番安く泊まれる宿泊施設は、相部屋のあるGjestehuset 102。
宿泊費や食費を節約するためには最適ですが、スーパーなどがある中心街まで徒歩で約40分かかります。
Haugen Pensjonat SvalbardやMary-Ann’s Polarrigg’sは、宿泊料金が比較的安く、街中まで徒歩圏内です。
ちなみに私たち夫婦2人の場合、普段スーパーに行って2~3日分の食材を買うと、700~1,000 NOK (約9,100~13,000円) ほどかかります。
もちろん作る料理や滞在日数にもよりますが、1人旅であれば自炊のほうが割高になるかもしれません。
こちらのブログ記事では、現地スーパーの価格や品揃えについて書いています。
コスパ最高な日替わりメニュー
レストランの日替わりメニューは、通常のメニューよりお得なことがありますよね。
スヴァールバル諸島でも、さまざまなレストランが日替わりメニューを提供しています。
Facebookのグループ「Dagens i Longyearbyen」では、ロングイェールビーンにあるレストランの日替わりメニューをまとめて確認できます。
特にリーズナブルなレストランを下記にまとめてみました。
【ランチ】
月-日曜日 11:30~16:00
日替わりランチ 129 NOK
Restaurant Kroaは、スヴァールバル在住者に一番人気なレストラン。
ローカルな雰囲気が味わえます。
平日 11:30~13:00
日替わりランチ 129 NOK
ロングイェールビーンでユニークなレストランといえば、Mary-Ann’s Polarrigg。
炭鉱で栄えた当時の歴史や雰囲気を感じることができます。
【ディナー】
月-土曜日 16:00~ / 日曜日 12:00~
日替わりメニュー 平日 130 NOK / 週末 160 NOK
Barentz Gastropubでは、平日はランチと同じような値段でディナーが食べられ、とてもお得です。
会員登録でレストランの割引をゲット
Hurtigrutenのロイヤルティ・プログラムに参加すると、ロングイェールビーンの一部のレストランでお得な割引があります。
会員登録は無料で、会員番号を受け取った瞬間から利用可能です。
- Restaurant Nansen
- Coal Miners’ Bar & Grill
上記2軒のレストランで10%の割引が適用されます。
レストランが併設しているRadisson Blu Polar HotelやCoal Miners’ Cabinに宿泊する方は、とりあえず登録しておきましょう!
また、アウトドアショップのLongyear78でも10%の割引がもらえます。
観光
現地旅行会社のパッケージオファー
現地の旅行・ツアー会社の中には、お得なパッケージプランを販売している会社があります。
- Svalbard Adventures
- Hurtigruten Svalbard
上記の2社では、ホテル + 現地ツアー + ディナーをセットにすることにより割引が受けられます。
参考までに、パッケージプランと個別で予約した場合、どのくらい値段が違うのか見てみましょう。
スヴァールバル諸島のベストシーズンで宿泊料金が高騰する春のパッケージでは、
【大人2人 12,700 NOK】
- Svalbard Hotell | The Vault 3泊朝食付
- スノーモービル・ツアー
- Restaurant Polfareren 3コースディナー
ホテルとツアーを個別で予約した場合、
- Svalbard Hotell | The Vault(1泊3,000~3,600 NOK)
- スノーモービル・ツアー(2人 4,780 NOK)
合計 13,780~15,580 NOK
パッケージツアーと比較すると、1,080~2,880 NOK (約14,000~37,400円) 値段が変わります!
ディナーも付いて、さらにお得!
【大人1人 8,800 NOK】
1人の場合も上記で紹介した2人分のパッケージと内容は同じですが、シングルルーム追加料金2,450 NOK がかかります。
こちらもホテルとツアーを別々に予約したら、
- Svalbard Hotell | The Vault (1泊2,800~3,500 NOK)
- スノーモービルツアー(1人 2,390 NOK)
合計 10,790~12,890 NOK
パッケージツアーの値段と比較すると、1,990~4090 NOK (約25,900~53,200円) 安くなります。
季節ごとにパッケージの内容が変わるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
レンタル自転車で観光スポット巡り
現地ツアーに参加せず、自分のペースで観光を楽しみたい場合は自転車のレンタルがおすすめです。
安全のため街中でのみ利用可能
レンタル自転車で行ける範囲は限られていますが、それでも北極圏の大自然を感じながらサイクリングが楽しめます。
- 最長3日間レンタル可能
- 料金:1日 40 NOK(約520円)
レンタルの手続きは、現地到着後に町の中心部にある観光案内所でできます。
まとめ
今回はスヴァールバル諸島の旅費を節約する方法について紹介しました。
スヴァールバル諸島はホッキョクグマの危険があるため、旅行者は自由に町の外へ観光に行けません。
旅行を充実したものにするには、ガイド付きツアーに参加する必要があり、どうしてもお金がかかってしまいます。
ですが、少し工夫をすれば旅行にかかる費用を抑えることができます。
節約できる部分は節約し、旅行を楽しんでくださいね!