スヴァールバル旅行では、犬ぞりやスノーモービル、氷河クルーズ、トレッキングなど、ガイド付きツアーで大自然を楽しむ人が多いです。
でも、ロングイェールビーンの町中やその周辺にも、徒歩で立ち寄りやすい絶景スポットがあります。
この記事では、現地で暮らす筆者が、ツアーの合間やフリータイムに訪れやすいロングイェールビーン周辺の徒歩観光スポットを紹介します。
「少しだけ散策したい」
「毎日ツアーに参加するのは予算的に厳しい」
「自分のペースで景色を楽しみたい」
そんな方におすすめのスポットをまとめました。
ただし、スヴァールバルでは「歩いて行ける距離=自由に歩き回っていい場所」ではありません。
出かける前には天候や現地の安全情報を確認し、無理のない範囲で楽しみましょう。
- ロングイェールビーンで徒歩観光しやすい絶景スポット
- ツアーの合間や短い空き時間に立ち寄りやすい場所
- オーロラ、海辺・高台・炭鉱跡地など、目的別の選び方
- 町歩きの前に知っておきたい安全面の注意点
ロングイェールビーンを歩く前に知っておきたい「歩ける範囲」
ロングイェールビーンは小さな町で、ホテルやレストラン、博物館、スーパーなども比較的まとまっています。
中心部やその周辺を見てまわるなら、徒歩でも十分楽しみやすいです。
ただし、スヴァールバルでは「歩いて行ける距離にある=自由に歩いて行っていい場所」というわけではありません。
ロングイェールビーンの居住エリアの外では、ホッキョクグマ対策としてライフル携帯が必要になる場所があります。
そのため、旅行者が町の外を観光したい場合は、ガイド付き現地ツアーに参加するのが基本です。
この記事では、筆者が普段ライフルなしで歩くことのある、ロングイェールビーン周辺のスポットを紹介します。
とはいえ、天候・凍結・暗さ・雪崩リスク・ホッキョクグマの出没情報によって状況は変わります。
出かける前には現地の安全情報を確認し、無理のない範囲で楽しみましょう。
季節によっては、町歩きでも防寒・防風・滑りにくい靴が大切です。
服装や靴選びに不安がある方は、スヴァールバル旅行の服装ガイドも参考にしてみてください。
なお、夏は中心部にある観光案内所で自転車を借りられることもあります。
今回紹介するスポットは徒歩でも回れる範囲ですが、自転車があると、中心部から少し離れた場所へも移動しやすくなります。
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徒歩で行けるロングイェールビーン絶景スポット10選
ここからは、ロングイェールビーン中心部やその周辺から徒歩で立ち寄りやすい絶景スポットを紹介します。
定番の記念写真スポットから、フィヨルドを望む海辺、高台から町を見下ろせる場所、炭鉱の歴史を感じるビューポイントまで、ツアーの合間にも行きやすい場所をまとめました。
同じ場所でも、白夜の時期・ブルーアワーが美しい季節・極夜の時期では、見える景色や歩きやすさが変わります。
まずは目的別の表を参考に、季節や天候に合わせて、無理なく行けそうな場所を選んでみてください。
✅ どこに行く?目的別おすすめスポット
気になるスポット名をクリックすると、記事内の詳しい紹介に移動できます。
| 目的 | おすすめスポット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| まずは定番スポットを押さえたい | ホッキョクグマ標識 | スヴァールバルらしい記念写真を撮りたい人 |
| 短時間で町を見渡したい | 雪崩防護擁壁 | ツアー前後に少しだけ散策したい人 |
| 高台から町とフィヨルドを眺めたい | Husetの坂道 高台の日時計 | 静かな場所で、ロングイェールビーンの町並みを見たい人 |
| 炭鉱の町らしい風景を見たい | ケーブルカー炭鉱跡地 | 炭鉱の歴史を感じる景色が好きな人 |
| 静かな海辺で過ごしたい | LoFFhuset 海辺のBBQスポット | フィヨルドや野鳥、ローカルな雰囲気を楽しみたい人 |
| 町の外れの景色を楽しみたい | 貯水タンクエリア | 山や谷の広がり、ブルーアワーやオーロラを見たい人 |
| 少しハイキング気分を味わいたい | Sukkertoppen中腹 Funken Lodge裏山 | 町やフィヨルドを少し高い場所から眺めたい人 |
ホッキョクグマ標識|スヴァールバルらしい写真が撮れる定番スポット

- 中心部からの目安:徒歩約20分
- おすすめ度:★★★★★ 初めてなら定番
- こんな人に◎:スヴァールバルらしい写真を撮りたい人
- 注意点:町外れに近いので、悪天候・暗い時間は無理しない
スヴァールバルらしい記念写真を撮りたいなら、まず候補に入れたいのがホッキョクグマの警告標識です。
特に人気なのは、ロングイェールビーン中心部からAdventdalen方面へ歩いた場所にある標識。
中心部から徒歩約20分ほどで、標識の向こうには山と谷の景色が広がります。
標識そのものはシンプルですが、「町のすぐ先に北極の大地が広がっている」と感じられるのが、この場所の魅力です。
道中にはハスキー犬の飼育場もあり、夏には周辺で野鳥やヒナの姿を見かけることもあります。
ただし、標識は町の外れにあります。極夜の時期や天候が悪い日は、足元や視界に十分注意してください。
ちなみに、港エリアにも同じホッキョクグマ標識があります。
町外れまで歩くのが不安な方や、時間が限られている方は、そちらを選んでもいいと思います。
ケーブルカー炭鉱跡地|炭鉱の町らしさを感じる展望スポット

- 中心部からの目安:徒歩約20~25分
- おすすめ度:★★★★★ 天気がいいなら行きたい
- こんな人に◎:炭鉱の町らしさや、フィヨルドの景色を楽しみたい人
- 注意点:空港方面へ歩き続けると安全エリアを外れる
かつて炭鉱の町として栄えたロングイェールビーンの歴史を感じられるのが、ケーブルカー炭鉱跡地です。
炭鉱で採れた石炭を港へ運ぶために使われていた施設で、今も当時の骨組みが残っています。
ロングイェールビーンらしい、少し無骨で印象的な風景を見られるスポットです。
ここは歴史スポットでありながら、実は景色もきれいな場所。
晴れた日には、ロングイェールビーンの町並みやフィヨルド、その奥に広がる山々まで見渡せます。
朝焼けや夕焼けの色を楽しみたいなら、太陽が低くなる春先や秋、具体的には2月中旬〜4月中旬や8月下旬〜10月下旬ごろもおすすめです。
この時期は、ケーブルカー炭鉱跡地のある方向に、朝焼けや夕焼けのグラデーションがきれいに見えることがあります。
淡く色づく空と、フィヨルドや山々の景色が重なり、ロングイェールビーンらしい美しい風景を楽しめます。
現在は、時期によってはガイドツアーで内部を見学できる場合もあります。
外から眺めるだけでも楽しめますが、建物の中まで見てみたい方は、最新の開催状況を確認してみてください。
ツアー情報を見る↗
Vei 305は空港方面まで続いていますが、先まで歩き続けると安全エリアを外れます。
散策前に安全エリアマップを確認し、不安がある場合はケーブルカー炭鉱跡地周辺までにとどめておきましょう。


高台の日時計|フィヨルドと町を見渡せる散歩道

- 中心部からの目安:徒歩約20分
- おすすめ度:★★★★☆ 炭鉱跡地とあわせて行きやすい
- こんな人に◎:高台から町やフィヨルドを見たい人、静かに散歩したい人
- 注意点:冬は足元の凍結や風に注意
ロングイェールビーンの高台にある小さな日時計は、町やフィヨルドを見渡せる静かなビューポイントです。
ケーブルカー炭鉱跡地へ向かう途中に立ち寄りやすく、時間があればあわせて歩いてみるのもおすすめです。
この周辺は、地元の人にも人気のランニング・散歩コース。
道中には教会や観光案内板もあり、町の歴史や暮らしの雰囲気に触れながら歩けます。
日時計周辺やケーブルカー炭鉱跡地へ向かう道では、スヴァールバルトナカイを見かけることも多いです。
運がよければ、夏にホッキョクギツネを見かけることもあります。
野生動物を見かけた場合は、近づきすぎず、静かに見守るようにしましょう。
雪崩防護擁壁ウォーク|町を見下ろせる気軽な散歩道


- 中心部からの目安:徒歩約5分
- おすすめ度:★★★★☆ 短時間でも行きやすい
- こんな人に◎:町並みを少し上から見たい人、気軽に散歩したい人
- 注意点:冬は足元の凍結や積雪に注意
ロングイェールビーンの町中で、気軽に景色を楽しみたいなら、雪崩防護擁壁の上を歩く散歩道もおすすめです。
町の中心部にありながら、少し高い位置からロングイェールビーンの町並みを見渡せます。
遊歩道の近くにはカラフルな家々が並び、背後には山の景色が広がります。山に登らなくても、短い散歩でスヴァールバルらしい町並みを楽しめる場所です。
地元の人もよく歩いている場所で、ツアー前後の空き時間や、ちょっとしたリフレッシュにもぴったりです。
冬は雪や氷で足元が滑りやすくなることがあります。
滑りにくい靴で、路面の状態を見ながら歩くと安心です。
Husetの坂道|Nybyenと山の景色が広がるビューポイント

- 中心部からの目安:徒歩約30分
- おすすめ度:★★★☆☆ 静かに景色を楽しみたい人向け
- こんな人に◎:Nybyen方面やLongyear氷河の景色を見たい人
- 注意点:ホッキョクグマ標識があるため、暗い時間や悪天候時は避ける
ロングイェールビーンの町並みから少し離れて、静かな景色を楽しみたいなら、Husetの前から続く坂道もおすすめです。
ゆるやかな坂道を上っていくと、Nybyen方面の集落やLongyear氷河、川沿いの風景を見渡せる場所があります。
観光スポットというより、町歩きの途中でふと景色を眺めるような場所。
中心部のにぎわいから少し離れて、ロングイェールビーンの静かな一面を感じられます。


Husetの坂道には、比較的早い段階でホッキョクグマ注意の標識があります。
町中に近い場所なので、在住者も明るい時間には散歩がてら訪れることがありますが、暗い時間帯や悪天候時は避けたほうが安心です。
私は普段、ベンチが置いてある辺りまで、明るい時間に短く立ち寄るぐらいにしています。
Funken Lodge裏山|少し登ると町並みが見える山の斜面

- 中心部からの目安:徒歩約20分
- おすすめ度:★★★☆☆ Funken周辺にいるなら立ち寄りやすい
- こんな人に◎:少し高い場所から町とフィヨルドを見たい人
- 注意点:山頂や谷方面へは進まない。雪崩・積雪・凍結に注意
Funken Lodgeのすぐ裏手には、ロングイェールビーンの町並みとフィヨルドを見渡せる山の斜面があります。
観光用に整備された展望台ではありませんが、少し登るだけでも景色が開けます。
本格的なトレッキングをするほどではないけれど、少し高い場所から景色を見たい方におすすめです。
ホテルの建物左側から裏へまわると、斜面が比較的なだらかで登りやすいです。
私が普段ライフルなしで歩くときは、赤いポールが立っている山の中腹あたりで引き返すようにしています。
Funken Lodge裏山は、整備された展望台や遊歩道ではなく、ホテル裏手の山の斜面です。
雪や雨のあと、春先などは足元が滑りやすく、雪崩リスクにも注意が必要です。
山頂や谷方面へは進まず、天候や足元が不安な日は避けましょう。


LoFFhuset|野鳥とフィヨルドを眺める静かな海辺

- 中心部からの目安:徒歩約15分
- おすすめ度:★★★★☆ 静かな海辺の景色を楽しみたい人向け
- こんな人に◎:野鳥やフィヨルド、山々の景色を楽しみたい人
- 注意点:倉庫や作業エリアの近くなので、車や作業の邪魔にならないように歩く
ロングイェールビーン中心部から少し歩いた海岸沿いにある、静かな野鳥観察所が「LoFFhuset」です。
夏の短いシーズンには、周辺で野鳥を見かけることもあります。
野鳥だけでなく、フィヨルドや背後に広がる山々の景色を眺められるのも、この場所の魅力です。
特に、ロングイェールビーンの象徴的な山「Hiorthfjellet」を正面に見られるのは、LoFFhusetならではだと思います。
ただし、周辺は会社の倉庫やスノーモービル置き場が並ぶ、少し無骨なエリアです。
観光地らしい華やかさはありませんが、知らなければ通り過ぎてしまうような静かな場所でもあります。
観察所にはベンチがあり、天気の良い日にはのんびり景色を眺めるのにも向いています。
風のない日には、フィヨルドの水面に山が鏡のように映り込むこともあります。
静かな海辺で、ロングイェールビーンの町中とは少し違う景色を楽しみたい方におすすめです。


海辺のBBQスポット|ローカル気分を味わえる海辺の休憩場所

- 中心部からの目安:徒歩約15分
- おすすめ度:★★★☆☆ 海辺で少し休憩したい人向け
- こんな人に◎:フィヨルド沿いを歩きたい人、ローカルな雰囲気を感じたい人
- 注意点:夏はキョクアジサシに注意
ロングイェールビーンの海岸沿いには、無料で使える野外BBQ設備やベンチが置かれた、ローカル感のある休憩スポットがあります。
観光名所というより、海辺で少し立ち止まってフィヨルドを眺めるような場所。
天気の良い日には、地元の人がのんびり過ごしていることもあります。
場所は少しわかりにくいですが、目印は Jason Roberts Productions のクマの像です。
クマの像を左手に見ながら川沿いの道を進むと、海辺のBBQエリアにたどり着きます。

季節によって景色が大きく変わるのも、この場所の魅力です。
夏は山からの泥水で海がやや濁ることもありますが、冬や春には雪原と青く透き通ったフィヨルドのコントラストを楽しめる日もあります。
風の穏やかな日なら、ベンチで少し休憩したり、海辺の景色を眺めたりするだけでも気持ちのいい場所です。


この周辺はキョクアジサシの繁殖地になっていて、夏は特に注意が必要です。
見た目は小さくてかわいい鳥ですが、巣に近づくと頭の近くを飛んだり、つついてきたりすることがあります。
散策の際は足元だけでなく、頭上にも気を配るようにしましょう。

貯水タンクエリア|ブルーアワーと谷の景色が美しい町外れ

- 中心部からの目安:徒歩約15分
- おすすめ度:★★★★☆ 時間があれば立ち寄りたい
- こんな人に◎:町の外れの静かな景色や、ブルーアワーを楽しみたい人
- 注意点:街灯が少ないため、暗い時間は足元・天候・安全情報に注意
町の外れ、Sukkertoppenのふもとにある貯水タンクエリアは、ロングイェールビーン中心部とは少し違う、静かな景色を楽しめる場所です。
アクセスは、Radisson Blu Polar Hotelの前を通る「Vei 232」を山の方へ進むルート。
坂道を上がって住宅街を抜けると、貯水タンクが見えてきます。
最後の住宅エリアを過ぎると街灯が少なくなり、極夜の時期はかなり暗く感じます。
町の外れにあるため少し心細く感じるかもしれませんが、在住者も散歩で訪れることのあるエリアです。
この場所の魅力は、町の外に広がる山や谷の景色を感じられること。
街明かりが少ないため、条件が合えばオーロラを見やすい場所でもあります。
また、2月や10月ごろのブルーアワーには、空も山も雪もほんのり青く染まり、静かで幻想的な景色を楽しめます。
暗い時間に行く場合は、天候や足元、現地の安全情報を確認し、不安があれば無理に向かわないようにしましょう。


Sukkertoppen中腹|フィヨルドを見渡す町外れの散策路

- 中心部からの目安:徒歩約20分
- おすすめ度:★★★☆☆ 貯水タンクエリアとあわせて立ち寄りたい
- こんな人に◎:町外れからフィヨルドや山並みを見渡したい人
- 注意点:山頂や奥へ進まず、整備された道の範囲で歩く
貯水タンクエリアのすぐ後ろから、Sukkertoppenの中腹へ向かう散策路が続いています。
車は基本的に通れませんが、道は比較的歩きやすく、少し進むだけでもロングイェールビーンの町並みとフィヨルドを見渡せる場所です。
天気が良ければ、Isfjordenの向こう岸に連なる山々まで見えることも。
町中とは違う、広がりのある景色を楽しめます。
黄色いマークが貯水タンクのある地点で、そこから赤いラインの端までは砂利道が続きます。
このあたりまでは、在住者も散歩で訪れることのある範囲です。


この散策路は比較的歩きやすい道ですが、Sukkertoppenの山頂やさらに奥へ進む場合は、徒歩観光の範囲を外れます。
ホッキョクグマ対策としてライフルの携帯が必要になるため、旅行者だけで進まないようにしましょう。
まとめ|徒歩でも楽しめる、ロングイェールビーンの景色
今回は、ロングイェールビーン周辺で徒歩で立ち寄りやすい絶景スポット10選をご紹介しました。
スヴァールバル旅行では、ホッキョクグマ対策のため、町の外へ出るアクティビティは現地ツアーに参加するのが基本です。
一方で、ロングイェールビーンの町中や周辺にも、徒歩で立ち寄りやすく、北極らしい景色を楽しめる場所があります。
高台から見下ろす町並み、フィヨルド沿いの静かな海辺、炭鉱の歴史を感じる風景など、ツアーの合間やフリータイムでも楽しめる場所は意外とたくさんあります。
天候や足元、現地の安全情報を確認しながら、無理のない範囲でロングイェールビーンの町歩きを楽しんでみてください。
📝 次に読むなら
ロングイェールビーンの町歩きに興味がある方は、スヴァールバルで出会える野生動物もチェックしてみましょう。
ロングイェールビーン周辺では、トナカイやキツネ、ライチョウなど、町歩きの途中で見かけることのある動物もいます。
ロングイェールビーンの炭鉱の歴史をもっと知りたい方には、炭鉱跡を訪れるツアーもおすすめです。
町中に残るケーブルカー跡地とはまた違った形で、極地の暮らしと産業の歴史を感じられます。



